管財人との関係性が気になる
管財人との人間関係について、お悩みの方や不安なをも耐えれる方も少なくないのではないでしょうか。
正直なところ、自己破産の手続きで最も人間関係を重視したい相手が管財人(破産管財人)です。
破産管財人については、こちらのサイトでも紹介しておりますが、本当のところは、どうなんだろうとお考えの方も少なくはないでしょう。
私もどんな人が担当になるのか気になっていました。
管財人を任命しているのは裁判所であること
依頼先の弁護士さんに相談しても裁判所が決めることだからわからないです。という愛想のない返事です。
確かに・・・「管財人は、私の先輩ですのでなんとかなりますから安心してください。」たとえそれが事実でも決して言えませんよね。
では、管財人とはどのような立場の人が管財人となるのでしょうか。
お役所の職員でしょうか?それとも裁判所の職員でしょうか。
実は、地域の弁護士事務所の弁護士さんが殆どです。
つまり、地域の弁護士さんが(破産)管財人の職務を裁判所から依頼されて勤めているのです。
裁判所にエントリーしている弁護士さんが、選ばれているのです。結局外注されているという事になります。
相手の素性が分かれば仲良くなることはあるのではないか、という期待がふつふつと湧いてきてもおかしくはありません。
しかし、管財人の職務は厳格で万が一でも破産者に便宜を計る様なことがあっては弁護士としての人生が終わってしまうので絶対に甘い計らいをしてくれることはないでしょう。
もし、貴方が地域の弁護士会の重職の方やその世界に強いコネクションがあって何とでもなるというのであれば別だと言いたいですが、それもないでしょう。
そんな力があるのであれば、破産することも無いでしょうね。
話を戻しますが、管財人が民間の弁護士さんという事は、少なからずビジネスの感覚があると期待していいものでしょうか。
私は、実際に破産した立場から感じたイメージですが、ビジネス的に考えてるだろうと想像したシーンはあります。
確信ではないですが、結局裁判所からの委託ですから相当大きな費用とも思えません。
20万から50万円程度だと思います。個人であればもっと低い金額だと思われます。
法人で処分財産が沢山あるのであれば作業が多いので費用は大きくなると思われますが、それでも弁護士さんの所得を考えれば一件に対して割ける時間は限られてくると思います。
私が感じたところでは、サクサク進めたいという感覚は伝わります。
そのため、好意的にしてくれるという期待を高めるよりも、破産者が管財人や依頼先の代理人である弁護士さんがスムーズに仕事を処理出来るように努めることが何より大事ではないかと思います。
実際に仲良くなることはあるのか。
では、破産者も積極的に取り組みスムーズに進むように努めたら場合には、あり得るのかという話になりますが、無いとは言い切れないですが期待値を上げても無意味だと思います。あざといと思われるかもしれません。
しかし、どういった形で対応すればスムーズなのかという部分が気になるかと思います。もし、管財人の求める資料を何ともキレイなエクセルやワードで出したらどうでしょうか。逆に計画的に破産しているのかって勘ぐられそうなイメージもあります。特に問題がある訳でもないのですが、些か微妙かとも思ってしまいます。
私が取った行動は、迅速に答えることと正直に対応するということでした。約束を守るというのは人として当然であり、破産するから何でも良いって自暴自棄な態度を取るのは事をこじらせるだけですので何もメリットはありません。
つまり、迅速で正直ということです。
折り合いがつくところはあるはず。
精神的な部分だけでは解決のアドバイスではないので、具体的に感じた部分でノウハウになりそうな事をまとめてみます。
管財人も含めて委託した弁護士さんも仕事量が少ない方がスムーズな案件となりますので、仕事量を減らせるところから減らしてみてはどうでしょうか。
つまり、処分財産を残さないという事です。どういう事かと言いますと不動産や動産の類で管財人に処分させるのは大変な労力がかかりますので破産を申し立てるまでに処分してはどうでしょうか。
しかし、不当な手段で処分する事は免責不許可事由となりますので逆効果です。不許可になるような状況はスムーズとは真逆ですのでご注意ください。
処分して身軽になっておくことは、後々の処理がスムーズですのでよろしいかと思われます。
つまり、財産がゼロである事が最もスムーズな破産です。
個人ですと、同時廃止と言われる処理です。
申し立て即日免責という処理ですので時間も手間も最小限です。
※ 申し立ての後日、開始日と免責許可日が同じという意味です。法人は当てはまりません。
この考え方は、私自身が直面したことであり処分財産を無くしておく方が分配が発生しないと考えたからです。
前述の通り、財産の分配は債権者に分ける作業になるため大変面倒です。
そのために確認と承諾というプロセスが発生します。
つまり、30の債権者が居て300万円の財産があるとした場合、その300万円を30の債権者に按分して分配する作業です。
それを計算と承諾が発生しますので大変な労力がかかります。
しかし、財産をゼロにする事はかなり困難な話です。
今後しばらくの生活に必要なお金として現金99万円の自由財産が認められておりますのでその範囲では問題ありません。
500万円は大変ですが、50万くらいなら管財人の作業費用として吸収されてしまうはずです。
これは、管財人次第ですが、簡易管財の場合であればあり得る事です。このイメージが折り合いのつくところとなります。
個人の感覚や管財人を受託している弁護士さんの感覚的なものにも左右されますので一概に折り合いが着くということではありません。
他にも折り合いの付けどころがあると思いますが、また別のページでお伝えしようと思います。
さて、このページのテーマが管財人と仲良くなるかという乱暴なテーマではあるのですが、実は管財人も弁護士という現実から貴方と同じ地域の出身かもしれません。
特に地方であれば可能性は高まります。
東京大阪など都市部であれば地方から来られている弁護士さんも少なく無いかと思います。地方であれば特に同郷という状況は非常に有効かと考えられます。
特に地方都市であれば、同じ地域の人が手続きをしていることです。
国が破産者を一定の条件で免責することで人生を再建しようとしているのです。
その個人に対して中立で当たり前で、それ以上に助けてあげたいと思ってもおかしくないと思いませんか。その感覚に破産者が期待しても些かの不自然もありません。
弁護士との関係が良いと確率があがる
では、同じ地域の弁護士さんに依頼して同郷の管財人が担当することはよくあると思われます。
イメージしてみてください。弁護士さんの業界ってそう広いものではないとおもいませんか?
全国に弁護士さんは***名居ます。国民***人に一人という事で、欧米など他の先進国から見ても少ない方です。
つまり、狭い地域で弁護士活動をしていると何らかのことで調停や裁判で絡んでるとおもいませんか。
これは、安に優遇してもらえるという事を比喩しているのではなく、お互い様なのでスムーズに進めて行きましょうという想いがあってもおかしくないという意味です。
言い換えると、破産するにも怖い事は無いと言うことです。
正直に迅速な対応をすれば恐れる事は無いという結論です。
そのためには、幅広く管財事件を扱っている弁護士に依頼するべき。
つまり、破産を含む債務整理は経験豊富であらゆる地域に対応している弁護士事務所に依頼することが最も重要だと思いませんか。
私は、全国展開の事務所も地域限定の事務所の多くに問い合わせしました。
どこに依頼したかはここではお伝え出来ませんが、相談するだけですと無料のところが殆どです。つまり、自分に合う弁護士さんを必死に探すことが解決への第一条件ということです。
依頼する条件は、貴方次第ですがいくつもの事務所に問い合わせて無料相談してください。きっとピッタリの弁護士さんに出会えるはずです。